消防行政
夏に向け暑熱順化しましょう！
6月が近づき、気温が20度を超える日が増えてきました。
毎年、この時期から秋にかけて熱中症による救急要請が増えてきます。
熱中症を防ぐため暑熱順化を行いましょう。
【暑熱順化とは？】
高温多湿の環境に身体が適応する過程を指します。本格的に暑くなる前の時期から、だんだんと体を暑さに慣れさせることで熱中症リスクの高い環境にさらされても熱中症になりにくくなります。
【暑熱順化の方法】
暑熱順化は具体的に「発汗を促すこと」と「環境温度を見直すこと」に大別されます。
「発汗を促すこと」…30分程度のウォーキングやサイクリング、軽い筋トレやストレッチなどの運動、半身浴やサウナも効果的
「環境温度を見直すこと」…冷房の設定温度を高めにし、朝夕は窓を開け外気を取り入れるなど
暑熱順化には個人差はありますが、数日から2週間程度かかります。
暑くなる前から余裕をもって無理のない範囲で暑熱順化のための活動を始めましょう。
【暑熱順化の効果】
1 発汗の効率化
発汗が促進され、汗の量が増加します。さらに汗の成分も変化し、塩分の排出が抑制されるため、体液のバランスが保たれやすくなります。
2 心拍数の安定
運動時の心拍数が低下し、心臓の負担が軽減されます。これにより長時間の運動や作業が可能になります。
3 血液循環の改善
体温を調整するために血液が多く送られるようになり、熱を放散しやすくなります。
4 体温の安定化
体温を一定に保つ機能が強化され、体温調整が効率的に行われるようになります。
【注意点】
暑熱順化の過程には個人差があり、すべての人が同じように進むわけではありません。年齢、体力、健康状態などが影響するため、無理をせず自分のペースで進めることが大切です。また、暑熱順化の過程でも熱中症には十分注意し、こまめな水分補給を行い、体調に異変を感じた場合は直ちに対処することが必要です。
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- 2025年5月20日
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