消防行政
AEDの日
7月1日はAEDの日です。
平成16年7月1日。
この日、厚生労働省から一通の通知が発表されました。
「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用について」
それまで「AED」の使用は、医師及び医師の具体的指示を受けた一部の医療従事者に限られていましたが、ついに「AED」の使用が一般市民に解禁されたのです。
あれから18年。いくつもの命がAEDによって助けられてきました。
現在日本国内で販売されたAEDの数は約60万台を超え、世界でもトップクラスのAED大国になってます。
AEDの点検
AEDは専用の電池で作動します。電池が切れていたり、AEDパッドが無くなっていたりすると、使用できません。
AEDを設置されている官公庁や事業所の皆さん、「AEDの日」を機に、設置場所や内容物、使用方法やバッテリー残量など点検してみてはいかがでしょうか。
AEDの設置場所を確認! | (例)使用可能な状態 | (例)使用不可の状態 |
AEDの使用率について
AEDの普及率は世界トップクラスの日本ですが、AEDの使用率は低い状態が続いています。
それは
⑴「使い方がわからない。」
⑵「自分のした行為で裁判になるのでは。」
⑶「女性にAEDパッドを張るのには躊躇する。」
といった理由からではないでしょうか。
その疑問についてお答えします。
⑴ 「使い方がわからない。」
答 電源ボタンを押してみましょう。
どの種類のAEDでも、使い方を音声ガイダンスで分かりやすく簡単に教えてくれます。
※製品によっては液晶モニターに使い方の映像を流してくれるものもあります。
⑵ 「自分のした行為で裁判になるのでは。」
答 刑事訴訟の面では、刑法第37条1項「緊急避難行為」として違法性が阻却されるため罪に問われる可能性は極めて低いです。
民事訴訟の面では、悪意や重大な過失がない場合「緊急事務管理」が成立するため、訴えられる可能性は極めて低いです。
⑶ 「女性にAEDパッドを張るのには躊躇する。」
答 服を全部脱がさなくても構いません。
AEDパッドをしっかり貼付できるのであれば、服をめくったり・ずらしたりするだけでも構いません。
※配慮をしつつ、迷わずAEDを使用しましょう。時間の経過とともに蘇生率は低下します。
いざという時のために。
AEDの使用方法。
(1)電源ボタンを押します。 | (2)音声ガイダンスに従い、パッドを皮膚に貼り付けます。 |
(3)音声ガイダンスに従い、コネクターを接続します。 | (4)音声ガイダンスに従い、ショックボタンを押します。 |
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- 2022年6月17日
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