消防行政
お餅による窒息に注意!!
年末から春先にかけてお餅がのどに詰まる事故が増加し、毎年ニュースになっています。
悲しい事故を少しでも減少させるために、窒息の予防と、窒息時の対処法について紹介します。
【窒息予防】
窒息は老若男女問わず発生しますが、特に、嚙む力や飲み込む力がが弱いお子様・高齢者は注意しましょう。
1 お餅を細かく切って食べましょう
2 水やお茶、汁物を飲んでから食べましょう。
3 よく噛んで、可能であれば誰かと一緒に食べましょう。
【窒息に対する処置】
喉に何かが詰まって呼吸ができない人は必ず「チョークサイン」という世界共通のポーズをとります。
このポーズをみたらすぐに窒息を疑い「喉に詰まったの?」と声をかけ、咳をさせましょう。
咳ができなければ119番通報を行ってください。スマートフォンをスピーカーモードにすれば、救急車の要請と同時に対処法を分かりやすく説明してくれます。
第1選択【老若男女問わず実施できる処置】 |
背部叩打法 |
ポイント【背中を強く何度も叩く】 |
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↓効果がなかった場合
第2選択【妊婦・乳児は禁止!】 |
腹部突き上げ法 |
ポイント (1)窒息した人の背中側にまわる (2)体を密着させ、両腕を脇から回しこむ。 (3)片手をグーにして、もう片方の手で包み込む。 (4)みぞおちから臍の上あたりを斜め上に向け瞬時に引き上げる。 |
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↓途中で意識を失った場合
第3選択 |
胸骨圧迫 |
ポイント ・強く(成人:深さ5センチメートル以上6センチメートル未満) (乳児・小児:胸郭の3/1が沈む程度) ※乳児の場合は2本指、小児の場合は体格に応じて片手又は両手で圧迫。 ・速く(1分間に100回~120回のリズム) ・絶え間なく(救急隊に引き継ぐまで継続) ・圧迫したらしっかり戻す |
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~よくある質問~
Q.「餅を詰まらせたら掃除機を使っていいのですか?」
A. 推奨しません。
過去にお餅の窒息で掃除機を使用し救命できた例があるのは確かです。
餅が取れたとしても、掃除機の吸引力で肺胞を損傷する可能性が高く、呼吸不全の原因になってしまうからです。