消防行政
あなたのスマートフォンから知らないうちに119(緊急通報)が発信されているかも!?
スマートフォン(携帯電話)からの緊急通報について
近年、新しく発売されたスマートフォンやスマートウォッチには、利用者に代わって自動で緊急通報する機能(消防119、警察110など)」
が搭載されているものがあります。
(1) 激しい衝突事故に巻き込まれた場合などの衝撃を検知して、自動で緊急通報する機能
(2) 簡単なボタン操作で緊急通報する機能(電源ボタンを素早く5回押す、電源ボタンを長押しするなど)
※お使いの機種や設定により操作方法は異なります。
この機能は、自力で怪我や病気の状況を説明できない(意識がない、声を出せない)時に、有効に活用されるものですが、近年、機器の性能
向上により、意図しない緊急通報「誤発信」が多発しています。
緊急通報されるとどうなるの?
緊急通報機能が作動すると、通話を開始した場所の携帯電話位置情報(GPS)を基に近隣の緊急通報受理機関(最寄りの消防指令センター、
各都道府県警の指令台)へ通報されます。
白河消防指令センターでは、通報者から通報内容を確認できなかった場合
「かけ間違えた」か「声が出せないくらいひどい怪我や病気をしている」かの判断ができません。119番通報がされた際に共有される携帯電話
位置情報(GPS)を基に、電話発信場所付近に救急車と消防車を向かわせ、倒れている人がいないかの捜索や火災・事故が起きていないかの
確認を行うようにしています。
そのため、出動した救急隊と消防隊は「通報があった現場」を探し、周辺をぐるぐると捜索することになります。
※ 衝撃を検知したスマートフォンからの緊急通報により、現場に出動した消防車が交通事故現場を発見した実例もあります。
実際にあった誤発信
(1) スマートフォンをポケットにいれて乗馬体験をしていたが、乗馬の揺れで電源ボタンが連続して押されたため、緊急通報機能が作動した。
(2) 温泉施設で、スマートウォッチを外してロッカーに投げ入れた際に衝撃検知機能が働き、自動緊急通報が作動した。
(3) 小さい子供が母親のスマートフォンで遊んでいた際、緊急通報ボタンを操作した。
上記(1)~(3)の例は、実際にあった119番通報のごく一部です。
お願い!
救急車などの必要がないのに119番が発信されてしまった場合、
電話を切らずに119番に応答した消防職員に「間違いです。救急車、消防車は必要ありません。」
とお伝えください。もし、慌てて電話を切ってしまっても、すぐに消防指令センターから折り返しの電話
をしますので、必ず折り返し電話に応答いただき、救急車や消防車が必要ないことをお伝えください。
※折り返しに応答が無い場合、前述と同じく救急車、消防車が出動します。