消防行政
予防救急の取組について(熱中症予防特集)
もし熱中症かなと思ったときは・・・
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すぐに医療機関へ相談、または救急車を呼びましょう
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涼しい場所へ移動しましょう
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衣服を脱がし、体を冷やして体温を下げましょう
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塩分や水分を補給しましょう
熱中症の症状
熱中症は、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。
以下のような症状が出たら、熱中症にかかっている危険性があります。
1 めまいや顔のほてり
めまいや立ちくらみ、顔がほてるなどの症状が出たら、熱中症のサインです。
一時的に意識が遠のいたり、腹痛などの症状が出る場合もあります。
2 筋肉痛や筋肉のけいれん
「こむら返り」と呼ばれる、手足の筋肉がつるなどの症状が出る場合があります。
筋肉がピクピクとけいれんしたり、硬くなることもあります。
3 体のだるさや吐き気
体がぐったりし、力が入らない。吐き気やおう吐、頭痛などを伴う場合もあります。
4 汗のかきかたがおかしい
ふいてもふいても汗がでる、もしくはまったく汗をかいていないなど、汗のかきかたに異常がある場合には、熱中症 にかかっている危険性があります。
5 体温が高い、皮ふの異常
体温が高くて皮ふを触るととても熱い、皮ふが赤く乾いているなどの症状も熱中症のサインです。
6 呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
声をかけても反応しなかったり、おかしな返答をする。または、体がガクガクとひきつけを起こしたり、まっすぐ歩 けないなどの異常があるときは、重度の熱中症にかかっています。すぐ医療機関を受診しましょう。
7 水分補給ができない
呼びかけに反応しないなど、自分で上手に水分補給ができない場合は大変危険な状態です。この場合は、むりやり水分を口から飲ませることはやめましょう。すぐ医療機関を受診しましょう。
予防救急とは?
救急事故を未然に予防するために、事故事例を分析して救急事故等を未然に防ぐための情報発信を行います。
予防救急~高齢者編
高齢の方のケガを防ぎましょう。
白河消防本部では、65歳以上の方の搬送数が年々増加しています。
平成15年に搬送された65歳以上の方は1,811人でしたが、平成27年には2,892人となりました。また、救急搬送されたすべての方に占める65歳以上の方の割合も年々増加しており、平成15年には44%でしたが、平成27年には56.2%となっています。
グラフ1:救急出動件数と高齢者搬送数の割合
一般負傷(転倒・転落事故・誤嚥など)の割合は交通事故による負傷者を上回っています。
交通事故による負傷者は減少していますが、一般負傷が増加しています。
一般負傷とは、転倒・転落事故や異物誤嚥等の事故を示します。
グラフ2:交通事故と一般負傷の搬送数の推移
年齢が上がるほど、「中等症」以上になる割合が増加します。
搬送された方の「軽症」と「中等症」以上の割合をみると、年齢が上がるほど、「中等症」以上が増加しています。
グラフ3:年代別搬送数と『中等症』以上の割合
ケガの特徴と予防のポイント
高齢の方に多いケガの特徴
- 高齢の方は、白内障や老眼で視力が低下しており、さらに、聴力やバランス感覚、そして筋力の低下が相まって転びやすくなっています。また、それだけでなく、転倒した際のケガを防ぐためのメカニズムも働きにくくなっています。
- ケガの原因として、脳卒中や不整脈などの意識障がいが隠れていることがあります。
- 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や変形性の関節症、筋力低下等により、転倒に伴い大腿骨近位部(脚の付け根)の骨折が典型的です。
- 血液をサラサラにする薬を内服している場合、軽微な外力でも出血しやすくなっています。
予防のポイント
上記のような特徴から、高齢の方は他の年齢層に比べてケガをしやすくなっています。また、ケガをしてしまうと結果が重大であることが多く、入院となる場合も多くなっています。そして、回復の遅れや合併症により長期の入院が必要となる場合もあります。さらに、ケガが発生する場所は、身近な「住宅」が多いのが特徴です。こうしたことから、常日頃から油断せずケガを未然に防ぐことが大変重要です。以下にケガの予防についてポイントを挙げましたので、参考にしていただき、元気で充実した毎日をお送りください。
- 慣れ親しんだ場所でも、油断は大敵です。
- 段差に誤ってつまづかないよう注意して歩行する。
- 階段では、手すりにつかまり、ゆっくり上り下りする。
- 雨や雪の日の外出は、滑りやすいので注意する。
- 脚立等、高いところに上ることは極力控える。
関連ファイルダウンロード
- 熱中症対策リーフレットPDF形式/1.35MB
- 熱中症応急措置PDF形式/147.04KB
- 予防救急グラフ1.2.3PDF形式/209.68KB