気温が上がるこれからの時期、梅雨や夏に向けてエアコンの洗浄を考えているご家庭もあるかと思います。専門業者に洗浄を依頼せず、ホームセンターで洗浄スプレーを購入し、ご自身で洗浄を行う方もいるのではないでしょうか?
ところが、このエアコン洗浄、エアコン自体の専門知識も必要となってくるため、不注意や知識不足で思わぬ火災になった事例があります。
白河消防署表郷分署では、エアコン洗浄の火災を未然に防ぐため、注意喚起を行っています。
【火災事例】
★ 自宅寝室にて就寝中、居室内の運転中エアコンから異音がしたため目を覚まし、その後異臭、炎が上がり、火災が発生した。
★ 自宅にて就寝中、運転中のエアコンから「ポン」という異音と共に異臭がしたためすぐにコンセントを抜いた。
写真提供:NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)
【エアコン洗浄による火災】
一般的なエアコン洗浄は、洗浄機や洗浄スプレーで洗浄することが多く、洗浄液がエアコン内部の電気部品に飛び散らないように保護する必要があります。また、エアコンの構造は、メーカーごと機種ごとによって異なるため、洗浄を行う知識だけでなく、エアコン自体の構造についても専門的な知識が必要となります。
万一、エアコン内部の電気部品に洗浄液等が付着したからといって、すぐに発火するわけではなく、数週間から1年程度かけて徐々に浸食され、異常や故障に至り、最悪の場合に発火し、火災につながっていきます。
【異常があった場合の対応】
エアコン洗浄後に異音等の異変を感じたら、スイッチを切り、電源を抜いて購入店や製造メーカーに連絡してください。
【注意事項】
火災予防の観点から、エアコン洗浄は専門的な知識が必要となるため、専門業者へ依頼することをお勧めします。しかし、市販の洗浄剤などを利用して、ご自身で内部洗浄する時は、取扱説明書に従って正しく行ってください。
【その他】
エアコン洗浄の火災について、NITE=独立行政法人製品評価技術基盤機構でも注意喚起を行っています。※下記アドレスでご覧になれます。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/1252.html